世の中あらゆるモノには固有の揺れ(固有振動数)が存在します。 モノの固有振動数・モード形状・共振点・振幅・位相などを求めて 解析する技術です。
外観上の変化や発熱などの、異常を示す他の症状に比べて、 振動の異常が早く現れる傾向があるから この振動を明確に把握して解析できれば、 事前にダメージを最小限に抑えることができます。
現代的な予知保全はIoTやITを駆使した情報システム上で実践するのですが、 未だに日本国内では、それら高度な技術を使わなくても 擬似的な予知保全を実現できている工場やプラントが数多くあります。 稼動音を聞いたり、手のひらで振動を感じることで、 機器や設備の不調や異常を一発で 言い当てる神様のような熟練エンジニアがいるからです。 五感から得た情報から、 機器や設備などの状態の異常を調べる作業を「官能検査」と呼びます。 しかし、人手不足と後継者不足でこの官能検査を機械化、 自動化しないといけない状況です。
工場のラインやプラントを構成する機器や設備の中で、最も故障や不具合を起こしやすいのが、モーターやエンジンを動力源として機械的に動く部分です。機械部品の摩耗や疲労、汚れ、腐食、温度変化による膨張などが原因となりますがこれは設備や機械を使い続ける限り避けられないことです。
但し、故障や不具合が起きてからの対処するのではなく事前に予知することでラインやプラントの停止期間を最小限に抑えることが可能となります。